豪雨災害・復旧・復興

平成29年7月九州北部豪雨災害

佐田集落は、朝倉市高木地区にあります。
平成29年北部九州豪雨では、高木地区内の3つの集落がほぼ消え、黒川地区では死者も出てしまい、330人ほどいた人口は180人ほどにまで減ってしまいました。
佐田集落では、大きな家屋被害は少なかったものの、元々高齢化が進んでいたため、施設に入るなどで山を下りる人、亡くなってしまった人などで、40世帯ほどしか残っていません。

たかき清流館は、その隣が地域の自主避難所でもあるため、発災時には、駐車場から自衛隊のヘリで住民を救助した場所になりました。

●被災直後~今まで。


その後、様々な苦節の後、多くのボランティアさんらの協力もあり、再開した3カ月後、西日本一帯を襲った豪雨災害でまたも陸の孤島に。
夏のハイシーズン中の休館を余儀なくされ、一時は撤退も考えました。

そして、(平成31年)令和元年。
復旧工事のダンプばかりが行き交う中のシーズンの始まりでしたが、6月には少しばかりのホタルも飛び交い、ほっとしたのもつかの間、もはや恒例となった大雨で避難勧告が頻発し、予約のキャンセルが続出、さらに台風で一時孤立。停電も発生してしまう状況。

それでも、何とか令和最初の年は乗り切りましたが、令和2年は、毎年見舞われた自然災害の影響に加え、昨年の消費税増税と令和2年度からの宿泊税増税(福岡県)で大きなダメージを受けていた中、想定外のコロナ禍に突入しました。

そのコロナ禍は3年続き、令和2~4年度は全くお客様をお迎えすることなく終わって今に至ります。

近くの農家さんから、「ここでクラスターが発生したら、風評被害で農産物の売上に影響が出るのが怖い」と言うご意見もあり、運営的には厳しいものがありましたが、慎重に運営させて頂き、ご迷惑をお掛けすることなくコロナ禍も終わりを迎えそうです。

ボランティアさんに支えられてきました!

被災直後の年から今までの間、次々に迫りくる逆境を乗り越えてきたのは、陰となって支えてくれるボランティアさんあってのこと。
いつも感謝しています。
皆さんにとっての心のふるさととなるように努力してまいりますので、これからも引き続きよろしくお願い致します。